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No.61/一般公開の最終日


No.34までは原寸大ガンダム立像が完成するまでの状況観測日記 でしたが、完成後もプロジェクトの観察は続きます。

公開最終日

08/31 月曜
有給を取っての観察
天候、台風


夕方頃に台風が上陸するとの天気予報があったため、カッパ上下とポンチョを用意して観測へ向かった。

天候も荒れているようなので、最後まで体力を温存するため遅めのスタートとした。
潮風公園到着は11:45


バスを降り広場へ向かう途中、すれ違ったスタッフが何か持っていることに気付く。
ラミネート加工されたそのシートには
本日は荒天の為イベント開催を中止いたします
GREEN TOKYOガンダムプロジェクト事務局

台風の接近は報道で知っていたので、予想はしていたことだが「それでも最終日なので何とか」と、淡い期待を持ってはいたが、現実はあっけないものだった。

演出は?
タッチ&ウォークは?
飲食コーナーは?
オフィシャルショップは?

考えられる限りのことをスタッフに尋ねたが、広場で開催される全てが中止という決断だったらしい。
順延はなく、最終日はイベント中止となり、そのまま《GREEN TOKYOガンダムプロジェクト》は終了するらしい。

広場の入口に立っていた別のスタッフにも聞いてみたが、朝、スタッフが出勤してきたときには開催するかどうか決めかね、出来れば開催したいという方向で話が行われていたらしい。
しかし、10:00のイベント開始の時間には既に「全てのイベントを中止する」と言う事が決まっていたらしい。
私のような観覧客も残念だが、どのスタッフも一様に残念そうな面持ちだった。
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この52日間の開催期間中で、雷雨などで一時的にタッチ&ウォークが中止となった事はあったものの、イベントが終日中止になった事など無く、今回が初めてのケースらしい。
そう言う日が1日ぐらい有っても、それはそれで良い観測になるとは思っていたが、まさか最終日が「全て中止」となってしまうとは、俄には信じがたい現実だった。
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それでも「そうは言っても最終日だし、もし天候が好転すれば」と思い、本来のイベント終了時間まで広場で観測を続ける事とした。

今までの観測の中で、一番の重装備だったため暴風雨の中では歩きづらい。
三脚2台はレストハウスに施錠して置いておく事にした。

イベントは行われなくなってしまったが『嵐の中のガンダム』を撮りたかったため、気を取り直してカメラを準備した。
夜の豪雨写真は今までに何度か撮ったが、日中はこれが初めてだ。

広場に下りると、全てが水たまりとなっていた。
元々の地表が粘土質なため、少し雨が降るとすぐに水が溜まってしまう。
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ガンダム背面の、公式な入口でも全て中止という掲示がされ、スタッフも説明に当たっていたが、こんな嵐の日でも最終日と言うこともあり来場者は絶えず訪れていた。
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13:30、順調に広場の人口は増えている。
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食事は飲食コーナーをアテにしていただけに、全てが中止されたことは大きな痛手だった。
フジテレビ前まで食料調達に行かなくてはと思っていたところ、この公園の売店の存在を思い出した。

この売店はイベントとは無関係なので、イベント中止の中でも営業していてくれた。
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カレーライス(500円)を注文。
空腹を満たすと共に、暖まることが出来た。
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飲食コーナーでは、いつも元気に「焼けた焼けた!!」と大きな声を出していたお兄さんが、言葉少なにお店の片付けを始めていた。
営業の片付けではなく、店舗自体の撤収だ。
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ゴミ箱は早々に撤去されていた。
ゴミ箱の周辺だけに戻った芝生の名残が寂しい。
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14:45の段階で一旦、雨は小康状態となった。
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しかし、15:00には雨が再び降り始め、夜まで止むことがなかった
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それでも、ガンダムの足下には大勢の観覧客が詰めかけていた。
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シャッター速度を上げると雨も止まって見える。
もし冬まで展示されていたならば、この写真のように雪の舞う中のガンダムを見ることも出来たのではないだろうか・・・と、豪雨の寒空の下でふるえながら妄想をしていた。
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16:30頃には、雨風共に増してきた。
とは言え、台風ほどではなく、せいぜい大雨と言った程度。
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この52日間を振り返りながらガンダムを見上げると、今まで見ることの無かったガンダムの表情に出会う。
胸の青いパーツにガンダムの顔が写り込んでいる。
今まで何十回と通い、何千枚と写真を撮ってきたが、こんなふうにガンダムが見えたのは初めてだ。
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ガンダムの表面を絶えず流れ落ちる雨水が、薄い水の膜を作り外装を鏡面にし、ガンダムの顔を写し込んだようだ。
夜の豪雨では暗くて写り込む顔など見えはしないし、雨水が無くては、ガンダムの外装は顔を写し込むほどの光沢は持っていない。
こんな嵐の日にでも新たな発見をさせてくれる、このガンダムは素晴らしい。
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台座の周りには、最終日の演出のために機材が用意されていたようだが、昨晩の段階では準備に留めていたようで、これが最終的な配置ではなさそうだ。
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雨脚は依然として強い。
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世間では台風という報道もされ、この時点でネットでもこのイベントの中止は告知されていた。
30周年記念サイト
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GREEN TOKYOガンダムプロジェクト公式サイト
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なのに、18:00を過ぎ仕事が終わる時間帯になると少しずつ来場者数が増えていっていた。
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駅でもスタッフが中止の告知をしているにもかかわらず、次々と来場者数は増えていく。
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傘だけの軽装な者は、強風に傘を壊されてでも、ずぶ濡れ覚悟で居続ける。
カッパに長靴という、この天候に備えた者も少なくはない。
コスプレをした者の姿もチラホラ有る。
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想いの強さは皆同じようで、嵐になったとしても、中止と告知されたとしても、照明もなく広場が暗闇のまま陽が沈んでいったとしても、続々と詰めかけてくる。
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19:00の段階で、これ程の人数がガンダムの前に集まった。
辺りはすっかり暗闇だ。
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事務局にはイベント中止の掲示がされている。
この英文を読み上げて、残念そうに帰っていく海外の方も大勢いた。
「遠方から来たのに」「最後だと思って来たのに」と事務局のスタッフに漏らす者や、中には怒りを露わにしている人も居た。
そうは言っても毎日数万人の来場者があるイベントなので、万が一を考えると中止せざるを得なかったという事情も分かる。
事務局へ問い合わせる人の波は絶えることなく、スタッフも対応に終われていた。
イベント終了まで、まだ1時間残っていたが19:00にはカーテンを閉めてしまった。
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そして、いよいよ20:00となり、イベント終了の時間となった。
周りで騒いでいたコスプレイヤーも押し黙り、その場でこの時間を待っていた多くの者がガンダムを見つめていた。
しかし、20:00ちょうどに流れたアナウンスは、
本日はGREEN TOKYOガンダムプロジェクトにご来場いただき、誠にありがとうございます。
ご来場の皆様にお知らせいたします。
本日台風の影響により、イベントを中止とさせていただきます。
ご了承下さい。
尚、ただいま地面が大変滑りやすくなっております。
足下には十分ご注意の上、お気を付けてお帰りなさいませ。

という、朝から絶えず流れている定形のアナウンスのみだった。

20:00を過ぎても、ガンダムはそれまでと変わらず暗闇の中でたたずんでいるだけだった。
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本来ならイベントを締めくくる企画が用意されていたようだが仕方がない。
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テレビアニメ「機動戦士ガンダム」は当初52話構成の予定が、43話で打ち切りとなった。
富野監督の最近の発言では
 終わらなかったことで30年間続いた。
 打ち切りとなった9話で今まで持ちこたえた。

と語っていたる

この《GREEN TOKYOガンダムプロジェクト》も、プロジェクト終盤で終了することなく開催期間を満了した。
終わらなかったことで続いていく・・・
オープニングセレモニーで富野監督が「このイベントはこれから10万年続きます」と宣言していたように、この日に終わらなかったことで、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」同様に《GREEN TOKYOガンダムプロジェクト》も終わらず続いていくのだろう。


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